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  • 2016.08.08 Monday
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    研修医・コメディカルのための精神疾患の薬物療法講義 を読んだ。

    向精神薬を全8講で解説。抗精神病薬、抗うつ薬、気分安定薬、抗不安薬、睡眠薬、中枢刺激薬とノルアドレナリン再取り込み阻害薬、抗てんかん薬、漢方薬。「研修医・コメディカルのための」と謳われているように、精神薬物療法の入口で読むための本。自分が精神科の先生で医学生だったりコメディカルだったりに精神薬物療法を講義するんだったらこんな風にしたいなと思ったし、こんな感じで頭の中で体系立てたいなと思った。なかなか良書。


    医師国家試験(107A24)

    JUGEMテーマ:医師国家試験

    国試の問題を解いてると、こういった問題にあたることがある。

    19歳の男性.人前で話ができないことを主訴に来院した.昨年春に大学に入学した.クラブ活動のオリエンテーションで自己紹介を求められた時に,皆の視線を感じて緊張して体が震えることがあった.それ以来,人前に出ることを避け,希望していたクラブにも入らず,講義に出るだけの大学生活を続けている.抑うつ症状はみられず,明らかな幻覚や妄想も認められない.
    最も適切な治療はどれか.
    a. 芸術療法
    b. 家族療法
    c. 遊戯療法
    d. 認知行動療法
    e. 精神分析療法

    これ解答はdなんだけど、精神分析にオリエンテーションがある者としては若干さみしい思いが…たしかに、19歳のおそらく「社会不安障害(SAD)」の人に対して精神分析療法をするのはどうなんだろうという感じはある。ただ、CBTの流派もいろいろあって、必ずしもCBTがいいかと言われると疑問。SSRIと心理教育のブリーフセラピーみたいなのでもいけそうだし。ま、ワンベストの国試的にはdが正解っていうので抗えない。

    ちなみに、精神分析療法は1回につき390点の保険点数がとれる(390点=3900円、3割負担で1300円)。保険でいう標準型精神分析療法とは、

    口述による自由連想法を用いて、抵抗、転移、幼児体験等の分析を行い解釈を与えることによって洞察へと導く治療法をいい、当該療法に習熟した医師により行われた場合に、概ね月6回を標準として算定する。また、精神科を標榜する保険医療機関以外の保険医療機関において、標準型精神分析療法に習熟した心身医学を専門とする医師が当該療法を行った場合においても算定できる。
    だそうな。これだと世界的な「標準的精神分析療法」とはかけ離れてる。標準的な精神分析療法は週5回のカウチを使った自由連想(だと自分は思っている)。これを何年もかけてやる。ずっと思ってることだけど、精神分析は思考の方法論であって治療の方法論ではないんじゃないかと。自己探求の方法論ではあるけど、治療ではない。だから、保険診療の枠組みの中に入ってること自体が、先達たちの功績ではあるけど、時代錯誤なのかもしれない。でも、精神分析は面白い。


    もしも卒試に出てきたら その14〜観念奔逸と連合弛緩〜

    JUGEMテーマ:医師国家試験

    もし卒14は「観念奔逸と連合弛緩について述べよ」と問われたら?

    思路障害のいろいろ

    どちらも思路の障害で、「まとまりのなさ」が共通している。標準精神医学p.50の図が分かりやすい(図はそこから引用。図が小さくて見難いと思うが、興味のある方は是非現物を御覧ください)。自分が授業する立場になったらきっとこんな感じで伝えるんだと思う。


    • 観念奔逸
      • 躁状態でみられる
      • 次々に考えが浮かび、思いつきで思考の方向がそれる
      • それぞれの考えに関連は一応保たれる
    • 連合弛緩
      • 統合失調症でみられる
      • 思考を構成する観念の間に意味の結びつきが乏しくなる
      • 話は大意をとることはできる

    参考文献

    • 医学書院 標準精神医学 第5版
    • メディックメディア レビューブック マイナー 精神科


    もしも卒試に出てきたら その9〜強迫思考と妄想〜

    JUGEMテーマ:医師国家試験

    もし卒その9、「強迫思考と妄想について簡潔に論ぜよ」と問われたら?

    9をとばして10に行くという、microsoftてきなことをしてしまったので、ここで9を挿入(笑)

    どちらも表象についてのことであるという点で共通している。

    • 強迫思考(強迫観念)
      • 自分でも不合理でばかばかしいと分かる考えが、自分の意思に反して繰り返し出現し、不安や苦痛を感じる
    • 妄想
      • 誤った意味づけによって裏付けされた、外界の現実ついての誤った確信
      • 論理的に説明されても訂正されない
    時間と解答欄に余裕があれば、強迫観念の方には強迫行為や強迫性障害との関連を、妄想については分類を(着想の方法について:一次と二次、内容について:被害とか世界没落体験とか)述べたい。

    参考文献

    • 医学書院 標準精神医学 第5版
    • メディックメディア レビューブック マイナー 精神科


    もしも卒試に出てきたら その13〜REM睡眠行動障害〜

    JUGEMテーマ:医師国家試験

    もし卒その13、「REM睡眠行動障害について述べよ」と問われたら?

    REM睡眠行動障害は最近結構国試にも出ている印象で、精神医学の睡眠分野と神経変性疾患分野ではホットな話題らしい。

    • REM睡眠時における筋緊張脱失が生じない
      • REM睡眠相において夢の内容に従って複雑な異常行動を行う
    • 高齢男性に多い
    • 40%は症候性
      • 神経変性疾患(脳→運動ニューロンのFirewall的なものの機能不全?)
        • Parkinson病
        • Lewy小体病
        • 脊髄小脳変性症
        • Shy-Drager症候群 など
    • 少量のクロナゼパム(BZD系、筋弛緩目的)で治療

    参考文献

    • 医学書院 標準精神医学 第5版
    • メディックメディア レビューブック マイナー 精神科


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