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  • 2016.08.08 Monday
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    氏か育ちか_その2

    JUGEMテーマ:心理学
    氏か育ちか_その1

    精神医学では古くから精神病理の分類として内因性と外因性,心因性という概念がある。自分もその概念を詳しくしっかりと理解できている訳ではないけど,大体のとこでいうと,外因性はもともとその人が持っていた器質的・遺伝的な問題。心因性は環境とか状況とか,対人関係とかが原因で起こるもの。内因性はそのどっちとも分からない様なもので,代表的なのが統合失調症と鬱病。分かりやすく,歯科領域とかで考えると,親知らずが生えるか生えないかは歯根があるかないかの器質的な外因性の問題で,虫歯は食生活とか歯磨きとかと,その人の生活態度とが関わってくるから内因性,心因性は…歯科領域で例えが思いつきません。

    ここで話を精神科疾患に戻して「うつ病」について考えてみる。うつ病や抑うつという類のものは古くから,先人たちが山の様に研究していて,今も多くの研究者が存在している。それだけ研究して実益があるということで,これは裏を返せばそれだけうつ病とか抑うつ状態の人が多くいるということ。18世紀(?)にテレンバッハ(?)という人がうつ病になりやすい性格,メランコリー親和型性格というものを提唱した。詳細は省くけど,うつ病になりやすい「性格」というものがあるというのは大きな発見。

    だんだん話が拡散してきた感じがあるけど,頑張って収束させよう。性格というものは一体なんなのか。これは完全に育ちの問題?おそらく違うと思う。何らかの生生まれつき持ってるベースラインみたいなものがあって,それが育ちによって修飾されていくんだと思う。性格(personality)については,正直なところあんまり詳しくない。臨床心理学をやってるのに何なんだって感じもするけれど。でも,そんなもんだと思う。

    じゃあ,メランコリー親和型の人がみんなうつ病になるかというとそうでもない。ここに環境因・状況因が影響して来る。これが誘因となって発病すると言われている。もちろん,こんな誘因がなくてもうつ病になる人もいる(こういう人は抗うつ薬が比較的効きやすいらしい)。となると,うつ病も性格なり,器質的な問題(残念ながら今の診断学では分からないけど)なりと,状況とか環境とかが影響していることになって,結局外因性か心因性か分かんないから内因性ってなってしまう。

    性格は「氏も育ちも」,うつ病になるかどうかも「氏も育ちも」という状態。内因性・外因性・心因性という区別は役に立つときもあるだろうけど,うつ病においてはあまり意味がないかもしれない(もちろん,こういう区別がないとこういう議論もできないし,純粋に器質性のうつ病患者さんもいると思う)。


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